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サッカーブログです。

下されるジャッジに対するブルー 2013 J2リーグ 37節 ザスパクサツ群馬 VS 京都サンガ

お互いに自滅しあい、その中でも冷静さを保って試合を進められたチームが勝ったという、
内容としてはあまり良くない試合でした。



普段はやりませんが、試合の結果を大きく左右したという事で、
審判のジャッジについて検証してみたいと思います。

前半ロスタイム、倉貫がシュートした場面です。

「PK&レッドカードの判定を下した主審の判断は妥当だったのか?」
という所が争点になります。

退場(レッドカード)となる反則について、競技規則では以下の文章が書かれています。

・意図的にボールを手または腕で扱い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する。

意図的に手を使ったのか?というのは大変難しい判断です。
選手がプレーするために自然な位置に手があるのかどうかを基準にして、審判は判断しています。

倉貫のシュートの場面では、DFは腕を体から離して肩の辺りまで上げていることが解ると思います。
守備をするために腕をここまで上げる必要はありません。
この腕にシュートが当たったので、「意図的に手を使って防いだ」と主審は判断したと思われます。

注意して見て欲しいのは、主審がボールが手に当たった瞬間すぐに笛を吹いていない所です。
手にボールが当たった後から続くプレイで、ゴールにつながるのかを見極めるためです。

最終的にDFがボールをクリアしたので、
「決定的な得点の機会を阻止した」が適応されて、退場の判定になりました。
倉貫のシュートがDFの手にあたった後にゴールしていれば、レッドカードは出されなかったはずです。
一連の流れを見ると、主審は冷静に判断し確信をもってレッドカードを出していることが解ります。


次に二人目の退場です。

京都の選手がファールを受け、プレイ再開地点までボールを戻そうとしたときに
ボールを手で触ってしまいました。
これは「プレーの再開を遅らせる行為」と判断され、警告になります。

そして2枚目の警告。

染谷が浮き球をヘディングした後に体当たりされています。
ボールに向かってプレイしていない、いわゆるアフターチャージです。
手を使って突き飛ばしているように見えるのも印象悪いです。
「反則を無謀に行った、反スポーツ的行為」として、警告の判定になります。
すでに警告を受けている選手がする行為ではありません・・・
これで二枚目の警告で退場です。



主審がどのように判断して、退場という判定を下したのか。
ここまで長々と書いてきました。

サッカーのルールは解りやすいものですが、
ファールの基準という所までは理解されていない様に感じる事はあります。
観客、選手、残念ながら指導者に至るまで。


審判との間には大きな壁があります。
これは現状のJリーグでは審判が守られすぎている事が原因の様に思います。
批判を避けるためでしょうが、審判側から説明をする機会も失っています。
「こういう理由で警告を出しました。」
「この場面は正当なプレイです。」
「ここでの判断は間違っていました。」
など、コメントがあれば判定に対して理解を得られると思います。
メディアの協力も期待したい所です。

そして、こちら側も判定に対する知識を持つことです。
熱を入れているが故に、判定に対する批判につながっているケースがあります。
警告、退場は、「それを認めたら競技が成立しなくなる」という意味です。
応援している選手だからこそ、試合中にそのような行為をしたのではないのか、
冷静に判断する眼を持つことも必要ではないでしょうか。



審判がどんな基準で判断しているのか知っていますか?
負けた理由を審判に押し付けていませんか?
審判を正しく批判することができていますか?



私感。
審判を敵と見る事を、もう止めにしませんかね。
色眼鏡をかけてサッカーを見ても、楽しくないと思うのですが。