Take it easy

サッカーブログです。

「J1に上がるために必要な覚悟」プレーオフ 準決勝 京都サンガ VS Vファーレン長崎

神戸戦のドローから自動昇格の可能性が無くなり、残り3試合は実質プレーオフのための準備になりました。
去年の反省を生かすためにどういった戦略で挑むのだろうか。
アウェー水戸戦での横谷と駒井のケガによって、そのプランは大きく狂ってしまうことに。
ホーム栃木戦でのテストも成功したとは言い切れず。

左腕を固定した横谷の姿を見た時には、
これでは今まで通りの攻撃をするのは不可能だ。失点のリスクが増えるだけ。
プレーオフを勝ち抜くためには、ひたすら守備を固めて引き分けを狙うしかないだろう、と。


スタメンには酒井と横谷、控えに駒井がなんとか間に合ってくれて。
これは元の戦いに戻すのか?と一瞬そう思ったのですが、
蓋を開けてみれば、これまでに無い守備的な戦術でした。

攻撃は山瀬と横谷に任せる。
福村と酒井のSBは攻め上がりを極力自重。
4バック+秋本でがっちり守り、右サイドの三平も守備に参加するために上下動を繰り返す。

90分、人数をかけて守りぬく。
軽く扱われがちの言葉ですが、実際やろうとすると、簡単な作業では有りません。
攻撃することと違って、守備は常にリアクションで動いているため、
身体も頭も疲労は大きい。ミスも許されない。
プレーオフの舞台では、選手にかかるプレッシャーは大変なものでしょう。

3年間、大木監督のサッカーを見てきましたが、これ程までに守備的なサッカーは初めてでした。
監督がどの様なプロセスでこの選択をしたのかは分かりませんが、目的はハッキリしています。
リーグ戦で3位を取った事を生かし、相手に一点も与えずにプレーオフを勝ち抜くこと。J1に上がること。

秋本「つないで喰われて3点、4点を失って負け、自分たちのサッカーをやりました、で納得できますか?
   それでは去年と変わらない。きょうは勝ち抜くことだけを考えてやっていました。結果がすべて。
   きれいごとは言っていられない。徳島とか千葉とかもう、関係ないですね。
   自分たちはJ1に行かないといけないと思いますし、やるしかないので。
   覚悟を決めていたと思います、みんな。もうやるしかない、絶対行くぞ、という」

サッカージャーナルより引用
http://news.livedoor.com/article/detail/8319849/

90分間失点しなければ良い、それを狙った戦術を取り、実際に守り切って終わる。
凄く格好良い試合をしたと思うんですね。
攻めきって点をたくさんとって勝つことと同じくらい格好良い事です。


守備的な戦術を取ったことに賛否両論あるのは当然です。
サッカーのスタイルは多種多様で、どれが正解と言うことはありませんが、
勝つために重要なことを一つ上げるならば、チーム全員が意志統一出来ていること。

京都サンガというチームは一つになっているのです。


J1まで、あと一つ。



                                                                                                            • -

ここからは審判の判定について。


スライディングタックルに行ったところ、足裏が相手の足に当たってしまいました。
ラフプレーに当たり、警告の対象になります。


相手のスローインになったボールを放り投げてしまいました。
遅延行為として警告なのですが、厳しい判定のように思います。


競り合いでかわされた所をスライディングタックルを仕掛けたが、
ボールに行かずに足を払ってしまった。ラフプレーとして警告。

映像だけを見る限り、正当なタックルと言えなくもないです。
速いカウンターの場面で主審は遠くからこのプレーを見ることになり、
判断が難しい状況だったのは確かなのですが。


ドリブルでかわされた所をファールで止めました。
決定的な得点機会の阻止、ということで退場になります。

間違われる事がありますが、退場になる判定基準としてファールの内容は問いません。
手を使って止めた、スライディングタックルで足を掛けた、後ろから肩をぶつけた、etc...
どんなファールでも「決定的な機会を阻止した」として退場になります。



ボールが三平の腕に当たっていますが、体をひねってボールを避けようとしています。
自分の有利な展開にしようと意図的に手を動かしてボールに触れていないので、
これはハンドリングの反則にはなりません。

気になった所では、
ボールがラインを割った時に、指し違えのミスが多かったように思います。


この試合のレフリーは
主審 佐藤 隆治さん
副審 大塚 晴弘さん 大川 直也さん
でした。