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〜力はおしつける物パート2〜 2017 J2リーグ 第11節 名古屋グランパス VS 京都サンガ

◆ひとりごと
闘莉王を始め、元名古屋の選手が多い京都にとって名古屋ホームでやる試合は特別な事があるのかなと思っていたけれど、
試合を見終わった後に何を書けばいいのか困ってしまった。
前節の大分戦、そして今回の名古屋戦。京都にとってはまったく同じ試合だった。

今の京都の大まかなスタイルは、
闘莉王とケヴィンの高さと強さを強調するロングボールをあて、小屋松と岩崎を裏に走らせる攻撃。
前線からプレスを掛けられないので、MFとDFがじっと後ろで我慢を続ける守備。

この2試合、大分と名古屋は共通点が多いチームだった。
対戦する相手はボールをなるべく長い時間持つことを目指し、パス本数を多くして崩しにかかる攻撃。
その2チームを相手にして同じ試合をして、結果は3−1と1−1。
この結果の差はどこから来たのかというと、単純に大分よりも名古屋の方がいい選手が多かったからだろう。
要するに今の京都の戦い方は弱い相手には勝てるけれど、強い相手には勝てないという事になる。

大分に比べて名古屋のディフェンスラインの選手は高さに強かった。こぼれ球の対応するポジションもきっちり取っていた。
そして角度を付けたロングボールを蹴らせないために京都のサイドバック、特に石櫃へのプレスを怠らなかった。
その結果ツートップがロングボールを競り勝つ場面は少なかったし、こぼれ球を拾う回数も少なかった。
小屋松が楢崎の足で止められたシュートと、終了間際にヨンジェのシュートがサイドネットを揺らした場面くらいか。
大分戦であれほど作っていたチャンスは名古屋相手では少なくなった。

ボールを持たれて仕掛ける攻撃も大分よりも名古屋の方が怖い攻撃だった。
序盤はパスミスを奪って京都がカウンターを仕掛ける場面も作れていたけれど、
時間がすぎるとゴール前に釘付けにされてしまった。
裏を取られる数は増えたし、マイナスのクロスからシュートを打たれるパターンを
狙いを持って作られてしまっていた。


システムを4バックに変えて闘莉王をFWに置いてから2勝2分。
一見成績は安定してきたように見えるけれども、その属人的な戦術に発展性がないことは確かで、
このまま続けても、弱い所には勝てるけれど、強い所には勝てないのが続きそう。
まぁそれでいいよって言うんなら続けたら良いと思うんだけどね。

個人を押し出して強さが見えるのは楽しいけれど、
その強さをチームでさらに押し上げる動きが見えないのは楽しくない。つまらん。
個性がが組み合わさって噛み合った時の機能美に心動かされるのがチームスポーツの醍醐味でもあるからね。


低迷しているチームへの刺激という意味としてやっている今のサッカーの役割は、
もう終わったのかなとなんとなく思う。